日本ナポリタン学会が認定!子どもたちが開発した「ヨコハマクラフトマト」の物語
横浜ジュニアビレッジ根っこ塾で子どもたちが開発してきた商品
「ヨコハマクラフトマト」が、このたび日本ナポリタン学会の推奨商品に
認定されました。
横浜はナポリタン発祥の地。
その“横浜の食文化”を支える学会から評価をいただけたことは、
子どもたちの4年間の挑戦が社会に届いた瞬間でもありました。
きっかけは「もったいない」から
2021年、横浜市青葉区の農家さんから、「規格外のミニトマトが大量に余っている」
という話を聞いたことがきっかけでした。
形や大きさが規格に合わないだけで、販売できずに廃棄されてしまうトマト。
農家さんも「売りたいけれど作付け計画を優先すると、手が回らない」という状況でした。
その話を聞いた子どもたちは、こう考えます。
「だったら、自分たちで買い取って商品にすればいいんじゃない?」
フードロスを減らしたい。
農家さんの力になりたい。
そして、横浜の農業をもっと元気にしたい。
そんな想いから、商品開発がスタートしました。
誰に届けるのか?」からはじまった商品企画会議
商品づくりは、いきなりレシピやネーミングから始まったわけではありません。
まず取り組んだのは、「この商品は誰に届けたいのか?」という問いでした。
模造紙いっぱいに付箋を貼りながら、何時間も議論を重ねる子どもたち。
「どんな人が買ってくれるだろう?」
「その人はどんなときに食べる?」
「食べたらどんな気持ちになる?」
そうしてたどり着いたターゲットは、30〜40代の独身男性。
仕事で疲れて帰ってきたときに、ごはんにかけるだけで簡単に食べられて、
しかも野菜の栄養もとれる。そんな“手軽でおいしいケチャップ”を目指そう、
という仮説が生まれました。
「ごはんにそのままかけて食べられるケチャップ」
「マヨラーみたいに“ケチャラー”ってどう?」
子どもたちならではの発想から、商品コンセプトが形になっていきました。
名前も味も試行錯誤の連続
味づくりでは、何度も試作と試食を繰り返し、
工場の方ともやり取りを重ねました。
「もう少し酸味がほしい」
「もう少しスパイスを効かせたい」
そうして少しずつ理想の味に近づけていきます。
そしてもう一つの大きなテーマが、商品名。
「手作りケチャップ?」「ハンドメイド?」
なかなかしっくりこない中で出てきたのが、“クラフト”という言葉でした。
クラフトビールのように、こだわりや手間をかけた価値を表現できる言葉。
そこに“横浜”と“トマト”を掛け合わせて、「ヨコハマクラフトマト」
という名前が誕生しました。
子どもたちのアイデアから生まれたこの名前に、全員が納得した瞬間でした。
お客さんの声をもとに、進化し続ける商品
クラフトマトは1度完成したら終わりではありません。
販売を続ける中で、お客さんからの声を受けて、
これまでに3回ほど味の改良を重ねてきました。
当初は独身男性向けに少しスパイシーな味付けでしたが、
実際にはファミリー層の購入も多く、
「子どもでも食べやすい味にしてほしい」
という声が多く寄せられました。
その声を受けて、味を少しずつマイルドに調整。
今では、ごはんにそのままかけても
オムライスやパスタにも使える、
”万能なケチャップ”として進化しています。
4年目にして届いた”社会からの評価”
そして今回、ナポリタン学会からの推奨認定。
横浜の食文化の中で、子どもたちの手で生まれた商品が評価されたことは、
大きな意味を持っています。
このプロジェクトは、単なる商品開発ではありません。
農家の課題を知り、ターゲットを考え、商品をつくり、
販売し、改善を重ねる。
そのすべてが、子どもたちにとっての“生きた探究”です。
今回の認定は、「子どもたちの学びが社会に届いた」証だと感じています。
ジュニアビレッジでは、考え、行動し、つくる」プロセスを大切にしています。
クラフトマトのように、子どもたちの探究が社会の課題とつながり、
価値として認められる。
それこそが、私たちが目指している学びのかたちです。
これからも、子どもたちの挑戦を通して、
地域や社会とつながる学びを生み出していきます。
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